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中道の人


とてつもない日本
とてつもない日本
posted with amazlet on 07.06.18
麻生 太郎
新潮社 (2007/06/06)
売り上げランキング: 7
おすすめ度の平均: 4.5
5 ネットで話題に!
5 次期?
3 読みやすい


おいらは基本的には、いわゆる「ノンポリ」だ。
死語だと思うから、一応説明しておく。政治的信条を持たない、あるいは政治に無関心であることを指す。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ノンポリ
これは、おそらくおいらの同世代の風潮のひとつではないかと思う。
親の世代は、全共闘世代というやつで、養老のじいさまが良く持ち出す、例の東大安田講堂事件があった年においらは生まれている。
今になって思うことだが、両親ちょっと関わっていたかも知らん。両親とも田舎の出だが、おいらが生まれたのは東京だからだ。
それはそうと、おいらはガキの時分から、政治家というのは腹黒いものだとおもっていた。丁度、ロッキード事件とか騒がれていたしね。
ついでにいうなら、日本の首相はどれをとってもかっこ悪いと思っていたし、日本の政治家は信頼に価しない政治屋だと信じていた。
政治を通してみた日本人の誇りというものに、イヤというほど幻滅していたのだとおもう。
だから、成人になっても投票に行ったことはほとんどなかった。

ここ数年ぐらいかな?選挙行くようになったのは。
今でも、正直、政治がすばらしいとは全然おもっていない。
思っていないが、もしかしたら、すごい人もいるかもしらんとも思うようになった。
ひとつは、小泉元首相の存在があったとおもう。功罪相半ばする感アリアリだが、それでもやった分だけ偉いとおもっている。
それと、最近になって白州次郎の本読んだこともあったかも知らん。
こんな人が日本にもいたのかとおもった。
一方で、こんな日本人が今の若い人たちから、わらわら出てくるんじゃないかという期待もしていたりする。
(別に、野球やサッカーだけじゃなくてね。)

そいう背景のなかで、麻生太郎のこの本を読んだわけだ。
ローゼン閣下とか、秋葉での街頭演説とか、ネットでの人気投票とか、ニート擁護発言だとか、まぁ、奥がちゃんねらーだからそいう話しは耳に入ってくる。
下々の下世話なことというか、マンガなんて面白いものをまともに評価できる、えらくものわかりのいい大人だとぐらいにはおもっていた。
一方で、異論、放言の人というイメージがあったし、この本については、ちょっと色物に手を出す気持ちで買ってみたわけだ。

で、読んでみたら、実にまっとうで驚いた。
中道という言葉がある。元々仏教の用語だとおもうが、偏りのないまっとうな道のことである。
結論だけを聞くと、異論、極論に聞こえるが、考えの道筋はしごくまっとう、自然。中道という言葉にふさわしく思えた。
彼の目を通して、世の中が、日本が、世界がよく見える気がした。
あと、難しいこと言って煙に巻こうとしないのがイイね。

それとさ、誉められて嫌な人間などいない。
一億羽ひとくくりでも、少しうれしい、元気が出る本である。

と、こう書いてしまって、まぁ、うまく丸め込まれた気がしなくもないが、
これからの麻生太郎に期待するよ。
是非、首相になって辣腕ぶんまわしていただきたい。

吉田茂の孫だと知らなかったのは、内緒だ。w


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