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赤い長靴

赤い長靴 (文春文庫 え 10-1)
江國 香織
文藝春秋 (2008/03/07)
売り上げランキング: 850



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文庫で出ていたので、読んでみたよということで。

お話のこと

物語としてのおもしろさ、好みの観点から。
昔の作品、例えば「きらきらひかる」とどちらが好き?と聞かれたら、間違いなく前者を選ぶとおもう。

でもねぇ。特殊な設定による演出をほとんど排除して、いわば普通の夫婦の日常を取り出して、これがかけるというのは、やっぱりすごいのかなと。
ただ、自分で書いておいてなんだけど「普通の夫婦」というと語弊があるとおもっている。
各人おそらく、端から見ていていいなとおもう夫婦の姿とか、こういうふうになりたいなっていう夫婦像、あるいは普通の夫婦ってこうよね、みたいのってあるとおもう。
ところが実際というか、なんというか、実際はちょっと違うんじゃないかっておもえてきた。
二人による暗黙のルールみたいのができてきて、それって客観的には一般的なモノであったとしても、それぞれの夫婦のものでしかない。
なにか、一般化されることを拒絶するようなもの?
要は、「普通の夫婦」なんてものは、一種の共同幻想だよね、という気がしてるのだけど。
これいっちゃうと、「普通の〜」全部そうだってことになってしまうかもしれないね。

話がそれた。
で、そういう一般化されることを拒絶された夫婦の形のひとつとして、この小説の夫婦は描かれているのではないかなと。
ま、正直、身につまされる部分があったということね。
会話が一方通行だったりね。話半分に聞いていて、よくおこられるからね w

表紙のこと

結構この表紙が気に入っている。遠目からは羊の群れに見えるのだけど。
頭に顔がない、目、耳、口、鼻というようなものね。
透かしみたいに入っている模様も含めて、シュールだなぁと思うのだけど、なんか惹かれてしまった。
井上信太 という人が描いたらしい。

http://www.grandsheep.com/


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