http://gettingreal.37signals.com/GR_jpn.php 前にPDF有料版がでたときダウンロードして読もうとおもいつつ塩漬けになってた37signalsの「Getting Real」日本語版が公開されてたよ。 ということで、プリントアウトして読んだ。 37signalsのサイトはこちら http://www.37signals.com/ これに興味がある人には今更だけど、37signalsは、Rubyで書かれた RubyOnRails というウェブアプリケーションフレームワークを作った DHHのいる会社だ。 上記の37signalsのサイトもRailsで書かれたアプリケーションのはず。 今、TodoListやカレンダー、メーラーとか、昔デスクトップアプリだったものが続々とブラウザの上で動くアプリケーションに生まれ変わっている。 また、インターネットがなければ成立しなかったような、flickrのような写真サイト、youtubeなどの動画サイトなどの新サービスが次々に生まれている。 こういった流れを後押ししたモノとして AJAX という古いモノに新しい名前を付けた技術というか概念があるのだけど、その旗手のひとつとして、Googleなどとならんで 37signals があげられているといえば、わかりやすいだろうか。 このPDFで売られ、今、スゴイ勢いで各国語版に翻訳が進められている「GettingReal」 は、小さなベンチャーがサービスを作り上げて勝つための哲学だ。 小さなベンチャーと書いたが、天下のマイクロソフトも「GettingReal」を取り入れているといわれている。つまり、これは革新のための手法でもある。 いくつか気になったキーワードを挙げてみよう。
「少なく、小さく」より小さな規模・ソフト・機能・作業・スケジュール・会議・人員 ・金。しつこいほど「LESS」という単語が繰り返されている。これは、本当のスパイラルアップのための手法の提案です。 「自分で使うモノをつくる」これは、大事。機能事大主義に陥ったり、分厚い仕様書と巨大なブラックボックスコードの山に埋もれてしまうのは、「本当に必要なものは何か」が見えないからだ。見えないから、あれもこれもと付け加えて、不安をまぎらそうとする。これをうまくやった国内の例としては、LiveDoorReaderがあげられるとおもう。 最近のmixiがイマイチ?なのは、この辺で「やりすぎ」ているからではないだろうか。 そして、つくるときは機能からではなく、画面から。「インタフェース・ファースト」 「そぎおとす」iPodは、他の携帯音楽プレイヤーと比べて何が優れているのだろうか?単なる機能でないのは明らかだ。 iTunesというアプリやMusicStoreといったサービスとの一体化もあるけれど、それを含めて機能の数主義ではない「何が本当に求められているか」というところをつきつめたコンセプトをもっているからだとおもう。 そぎ落とされた美しさは、形としてのデザインにも落とし込まれ表現されている。 必要なのは、様々なアイデアを詰め込むことではない。 少なく、小さく作るには、いろいろ切り詰める必要がある。制限されたところに、本当の必要が見えてくる。 そして、小さいモノは簡単に変化することもできる。 「基本チームは3人」「開発者」「デザイナ」「掃除人」でも、それぞれがスペシャリストである以上にジェネラリストであるべき。 「子供だましはやめる」Googleの「Don’t Be Evil.」とかにもつながると思うけど、隠し事とか小ずるいこととかやっちゃダメだよと。後、失敗したら正直にあやまること。 ブログやコミュの正しい火消しのやり方と一緒。ネットのユーザたちを味方に付ける方法ってこと。 「とりあえず、ヤレ」最後にもってきたけど、これが一番大事。引用させてもらおう。 * イタいアイディア = -1「ビジネスを行うには、この2つの掛け算が必要になる。始めろ、今すぐ!!」 |